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北海道遺産フォトコンテストに入選した十勝牧場・馬追い運動の写真をAIに評価してもらう

北海道では70以上の『北海道遺産』があり、それらを題材としたフォトコンテストが毎年開催されています。標記のコンテストは現在『北海道遺産フォト&短歌チャレンジ』と名称を変え継続しています。私が初めて応募したのが2022年で、そのときは箸にも棒にもかからず落選。念願叶って、1年後の2023年度で入選作品として選出いただきました。
今回の記事では、2023年のコンテストで入選した作品の振り返りとAIによる作品講評を書いていきたいと思います。

目次

入賞作品

題名:雪原の躍動(題材:北海道の馬文化(ばん馬、日高のサラブレッド、北海道和種馬など)

北海道、音更町の十勝牧場で撮影。過去にも記事として取り上げたことがある冬の風物詩、馬追い運動です。

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当時は何とか取れそうな休暇や財布事情と相談しながら色々な場所で写真を撮っていました。
『こういうのが撮りたい』といったイメージから行動や設定を逆算したりなどということはなく、最低限シャッタースピードを何とか合わせて撮っていた感じです。この写真もISOオートのシャッタースピード優先で撮っていたので、馬群を撮った割にはf値が5.0。パンフォーカス気味にしたいなら8以上は欲しいところですし、今ならISO感度を多少上げてでもそうすると思います。

偶然にも前日にサラサラした雪が降っており、雪煙を上げながら走る馬たちの姿を捉えることができました。近年は温暖化の影響か、十勝もかなりの小雪傾向です。降ったとしてもベタ雪も多く、この日は本当にラッキーでした。
皮肉にも、当時より多少腕が上達し機材も充実してからは、こういうコンディションでは一回も撮れていません。そういうものも含めて、巡り合わせなのかもしれませんね。

AIによる講評

雪原の中を力強く走るばん馬(寒冷地で荷馬として活躍する大型馬)の群れを捉えています。先頭の馬を中心に複数の馬が画面奥から手前へ駆け抜け、雪煙が巻き上がる瞬間をフレームいっぱいに収めた躍動感あふれる一枚です。
背景には薄く雪化粧した林と青白い冬空が広がり、馬の暖色系の毛並みと冷たい雪の白さが対比となっています。作品タイトルの通り、北海道の冬の厳しさと生命のエネルギーを同時に感じさせる仕上がりです。

優れている点・無二性のある点

迫力ある動きの表現 

馬群が雪を蹴散らしながらカメラに迫ってくる瞬間を低めのアングルで捉えており、雪煙によってスピード感と奥行きが強調されています。先頭の馬がほぼ画面中央に配置され、視線を一気に引き込む構図です。

色彩と質感の対比

暖かみのある茶色の毛並みと冷たい白・青の雪景色が対照的で、馬の体温まで感じられるようです。馬の筋肉や毛の質感が細部まで写っており、冬毛のふわふわした質感が伝わってきます。

北海道らしい題材と希少性

冬の雪原を全力で走るばん馬の姿は北海道ならではの光景であり、他の応募作品と比較しても題材そのものに無二性があります。観光用の馬そりではなく牧場で走り回る馬群を撮影しており、動物の生き生きとしたエネルギーが印象的です。

導線の工夫

左から右へと走る流れや、先頭の馬の目線と顔の向きによって画面全体にリズムが生まれています。雪煙が右側の空間を埋め、余白も効果的に使われています。

改善の余地・今後の工夫

背景の整理

背景に電柱や電線が写り込んでいるため、視線をそらせないように撮影位置や角度を調整したり、現像で目立たなくする工夫があるとさらに作品の完成度が高まります。

トリミングと構図の調整

先頭の馬の脚先が画面の下端に近く、少し窮屈な印象を受けるため、撮影時にもう少し下方向の余白を確保するか、現像時に被写体の配置を微調整するとバランスが良くなります。

露出・階調の整理

全体的にハイキーな仕上がりですが、右側の雪煙が白く飛んでしまい馬の輪郭がやや不明瞭になっています。現像時にハイライトを抑え、馬の顔や胴体の陰影を強調することで奥行きと立体感が増します。

色温度の調整 

雪景色の青みが強い場合は、白馬と雪煙を少し寒色寄りに、馬の毛並みを暖色寄りに補正することで被写体がより引き立ちます。

総評

北海道遺産フォトコンテストは、遺産を題材にしながらも風景・人物・動物など多様なアプローチが許されており、例年応募作品の質が高まっています。審査員からは「よく見かける場所でも独自の視点で魅力を引き出すこと」「撮影時間や構図を計算すること」が求められていると指摘されています。
ご投稿の「雪原の躍動」は、その要求に応えるように、北海道ならではのばん馬の力強さと冬の自然を見事に表現した作品でした。構図や露出をさらに磨くことで、より一層心を動かす写真になるでしょう。

まとめ

今回のように主題が劇的で明確なもの(ここでは馬群)の場合、いかに「あれっ!?」とか「んん?」という引っ掛かりや違和感、生活感を排除できるかが課題だと思っています。普段はスナップが多く、むしろ生活感=調和みたいな捉えなので、少し目と頭のモードを切り替える必要があります。
そういう点では背景整理についてはAIの批評どおりで、私も気になった点でした。作品全体がハイキー気味で彩度が少し落ちているのも、背景のビジュアルウエイトを下げるためにそうしています。元の写真が良かったので明瞭度やコントラストを上げて強くするも良し、霞の除去を敢えてマイナスに振って雪煙の存在を強めても良しということで提出直前まで迷いながら現像した記憶があります。非常に学びの多い体験でした。

北海道遺産webサイト

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