12月から2月の終わりごろまで、北海道内の各地ではイルミネーション系のイベントが行われています。『小樽雪あかりの路』は歴史ある街・小樽のレトロな街並みがロマンチックな灯りに包まれる冬のイベントです。
北国の静かな夜を優しく照らすこの祭典は、札幌雪まつりと同時期に開催されるため「はしご旅」にも最適。この記事では実際に歩いて撮影した写真とともに、会場の雰囲気やおすすめの巡り方をご紹介します。
概要
『小樽雪あかりの路』は1999年から続く市民参加型イベントで、例年2月初旬〜中旬ごろに約1週間開催されます。メイン会場の小樽運河の水面には約200個の浮き玉キャンドルが灯り、旧国鉄手宮線跡地の会場にはワックスボウルや押し花をあしらったアイスキャンドルが並びます。
小樽芸術村や天狗山会場といった規模の大きな会場のほか『あかりの市民会場』といった小規模な会場が多数あり、街全体が温かな光に包まれます。
探訪記録
メイン会場の小樽運河・旧手宮線跡地は車・JRやバスの交通機関いずれのアクセスも可です。もともと観光の街なので、大小それなりのキャパシティの駐車場が点在しています。車が停められないということはないと思いますが、会場周辺の駐車場は夕方以降どんどん埋まっていきます。
駅から運河会場までは徒歩で1kmほどありますが、途中に旧手宮線会場があったり街歩きを楽しめる動線になっています。

今まではいずれも車での探訪で、会場北側の『観光駐車場(そのままのネーミングですね…)』を利用しました。アクセスマップの情報のとおり、車がなければ行けない場所はほぼありません。
運河会場を歩く
小樽運河は石造倉庫とガス灯が残るエリアで、夜は水面に浮かぶ浮き球キャンドルが揺らめきます。点灯開始の17時頃から人通りが増え始、18~19時になると観光客で非常に混雑します。
運河にかかる橋には綺麗な浮き玉が飾られており、撮影スポットになっています。そこまで人が並んで撮る感じでもないのですが、横切る人通りが多いので望遠レンズで圧縮効果を狙ったショットは難しいと思います。





上の写真はピークタイムで撮影したものです。かなり混み合っているのが分かります。往来の順路が固定されていないので、人の波を縫って移動するような感じです。このときは50mm/f1.8の単焦点レンズを使いましたが、結果的には正解だったと思います。『これをこう撮りたい』と決め打ちではない限り、標準域のレンズを使うのがお勧めです。
シャッタースピードは比較的自由に設定して問題ないでしょう。1/15前後に設定して往来の人や行き交う車をブレさせても雰囲気のある写真になると思います。
旧手宮線会場を歩く
旧国鉄手宮線跡は運河会場から徒歩で数分。散策路沿いにはワックスボウルやアイスキャンドルが並び、可愛らしい雰囲気です。ボランティアの方々が作る手作り感あふれる飾りは、見ているだけで何とも温かい気持ちになります。このときは、滑り台などの子ども向けのアクティビティも用意されていました。






縦長の散策路で圧縮効果も出しやすく、ポートレート撮影をされている方もいました。
その他会場
天狗山会場や朝里川の展示には、私自身まだ足を運んだことがありません。温泉街の雪あかりや山頂からの夜景はとても評判が良いようです。時間に余裕があれば是非立ち寄ってみたいところ。朝里川温泉へはJR小樽築港駅からバスでアクセスでき、天狗山会場はロープウェイで登ります。どちらも街中心部とは距離があるため、運河や手宮線と合わせて巡る場合は事前にルートを考えておくと効率的です。
また、会場外も小樽はノスタルジックな街並みが広がっています。会場を一本外れるだけで途端に人通りのない路地に行き当たったり、楽しく街歩きができました。







オススメの時期、場所
期間中は毎日17時に点灯し、21時に消灯します。点灯と日没が同じくらいなので、開始直後は青い空とオレンジのキャンドルの対比が美しく、写真撮影に最適。日没後は暗闇にキャンドルの灯りが浮かび上がり、幻想的な雰囲気が増します。週末は特に混雑するため、平日または遅い時間帯を狙うと比較的ゆっくり鑑賞できます。20時を過ぎると一気に人がはけていくため、ポートレートは遅い時間帯の方が落ち着いて撮れる気がします。
注意事項
冷え込み対策:2月の小樽は氷点下になることが多く、海沿いは風が強い日もあります。帽子・手袋・カイロなど万全の防寒対策を。
会場間の移動:運河と手宮線は徒歩10分程度ですが、朝里川温泉や天狗山は離れているため、公共交通機関の時刻を確認しておきましょう。
食事:屋台はあまり多くないので、あらかじめ食事を済ませてから訪れるか、事前に周辺の飲食店をチェックしておくと安心です。
総括・その他情報
運河に浮かぶロウソクの灯りや手宮線沿いのアイスキャンドルは、写真や動画で見るよりもずっと温かく柔らかい光を放っています。会場を歩いていると、寒さの中にも人々の笑顔と静かな交流があり、まち全体がひとつの作品のように感じられます。
札幌雪まつりと開催時期が重なるため、日中は札幌を観光し、夕方から小樽へ移動して「はしご」するのもおすすめです。点灯時間や会場の特色を押さえておけば、自分だけの素敵な写真や思い出が残せるはず。冬の北海道を訪れるなら、ぜひ小樽雪あかりの路でしか味わえない幻想的な夜を体感してみてください。
アクセス、営業時間など
営業時間:17:00〜21:00
定休日:なし
入場料:なし

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